紀の川市は、和歌山県の最北部にある、一級河川である紀ノ川流域及び南部から紀ノ川に合流する貴志川流域に位置し、平成17年11月7日に、それまでの打田町、粉河町、那賀町、桃山町、そして、貴志川町が合併して誕生しました。
現在、人口は59,803人(令和5年3月末)で、多くの歴史遺産や文化財があります。また、桃・柿・キュウイ・八朔・みかん・イチゴといった果実が豊富に実り、フルーツのまちとしてよく知られています。
貴志川町は、紀の川市の南西部に位置し、和歌山市、海南市、紀美野町と隣接しています。特に、校区は、幹線道路が整備され、また、猫の「たま駅長」が国内外で有名になり、現在は貴志駅ウルトラ駅長の「ニタマ」や伊太祈曽駅スーパー駅長の「よんたま」が活躍する和歌山電鐵貴志川線により、交通の便が良く、和歌山市等へ通勤や通学する住民が多い地域です。
昭和53年に近畿圏整備法により長山団地が造成され、世帯数が増加したため児童数も増加し、ピーク時の平成14年には613名であったものの、それ以降減少を続け、本年度の児童数は327名となっています。
学校近隣は田畑が広がり、校区の南西部には桜の名所である大池遊園や、中央部にはバードウオッチや、6月末~7月の早朝に鮮やかな花を咲かせる古代のハス「大賀ハス」が訪れる人々を楽しませる平池緑地公園などがあります。北部には、校歌にも歌われている鳩羽山があり、東は御茶屋御殿山、西は城ヶ峯や高積山につらなっています。山頂付近には、たてり岩(古代祭祀のシンボルである磐座)が鎮座しており、自然や季節とともに古代の香りを感じることができる風光明媚な環境です。このような校区の中で、児童は明るくおおらかで思いやりのある子どもに育っています。
本校は、明治30年、現在地に西貴志尋常高等小学校として発足し、今年度で127年目を迎えます。明治、大正、昭和、平成と、その時代の教育を担い、そして、平成に続く新しい時代「令和」をつくっていく児童の育成に努めています。