1.学校の概要

 本校は、和歌山県北部の紀ノ川中流の南岸にあり、紀州富士とも呼ばれる竜門山のふもとに位置している。竜門地区は、紀ノ川に沿って東西に細長く、果樹栽培中心の農村地 帯で、子供達は豊かな自然に囲まれながら生活している。約20年前には新興住宅が建ち 並び、児童数が急激に増加したが、過渡期を過ぎて現在は単学級の小規模校になっている。今後も極端な児童数変動はないとされている。
 本校の児童は、純朴・従順で優しく、礼儀正しい。また、当地域は昔から教育に関心が高く、学校教育には極めて協力的である。「自分たちの学校」として深い愛着をもつとともに、学校に対する期待も大きい。昭和49年に、子どもの健全育成のため、竜門地区の各種団体代表者からなる「竜門地区幼児・児童教育振興会」が結成された。加えて平成27年度には竜門地区共育コミュニティも結成され、登下校の見守りや授業の補助等、多数の地域ボランティアの方々より協力をいただいている。また、平成29年には学校運営協議会が設置され、コミュニティスクールとしての活動も充実・活性化されてきている。
 平成27年7月に新校舎が竣工し、紀州材薫る恵まれた環境のもと、「地域の風が吹き渡る学校」として、地域に支えられながら教育活動を進めている。
 本校の研究の歩みは以下の通りである。

  • 昭和63年度 和歌山県教育委員会指定 国語科研究(2年間)
    「自ら読みを深めていく子の育成を目指して」
  • 平成12年度 和歌山県教育委員会指定「総合的な学習の時間」研究(2年間)
    「生き生きと学ぶ子どもが育つ総合的な学習を目指して」
    ※粉河地区5小学校とともに地域指定
  • 平成17年度 地方分権研究会小学校英語教育推進協議会6県共同開発教材モニター校事業(2年間)
    ※粉河地区4小学校とともに研究を推進
  • 平成17年度 地方分権研究会小学校英語教育推進協議会6県共同開発教材モニター校事業(2年間)
    ※粉河地区4小学校とともに研究を推進
  • 平成21年度 紀の川市教育委員会指定「きのかわ学力向上研究事業」(2年間)
  • 平成27年度 和歌山県金融広報委員会委嘱 紀の川市教育委員会指定金銭教育研究(2年間)
    「もの・人との関わりで育てる健全な金銭感覚」
  • 令和3年度 紀の川市教育委員会研究指定 紀の川市立小中学校「瞳きらめく学校推進事業」      「主体的に学び、伝え合う子どもをめざして~1人1台端末の有効利用~」
  • 令和4年度 紀の川市教育委員会研究指定「ふるさと教育推進事業」 
  • 令和4年度 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 本校視察
教育方針
ギフチョウ
教育方針
キイシモツケ

2.教育目標

ふるさと竜門の大地を愛し、自ら学び、考え、行動する子どもを育てる。

3.校訓

『正しく・強く・明るく』

4.めざす子ども像

正しく判断し 行動する子ども
ねばり強く がんばる子ども
元気いっぱい 明るい子ども

5.本年度の重点目標及び施策

学ぶ力の育成

  1. 互いに学び合うことで、自分の思いや考えを表現できる力をつける。
  2. 基礎的・基本的事項を確実に習得させる。
  3. 論理的思考力・読解力向上のために、全職員で共通の研究テーマに取り組む。
  4. 学習補充の時間「もんちゃんタイム」の充実・自主学習を軸とした家庭学習の充実を図る。
  5. 個に応じた学習を効果的に進めるため、児童の学力や意識の正確な把握に努める。
  6. インクルーシブ教育の視点に立った学級経営と授業づくりの研究実践を深める。
  7. 学校司書を中心に、学校図書館活動を活性化させる。
  8. 1人1台タブレットの有効的な授業への活用方法の研究を進める。

豊かな心の育成

  1. 基本的な生活習慣を身につけ、自らの意志で社会規範を守る態度の育成を図る。
  2. 学校教育全体を通じて計画的に道徳教育を行い、自他を大切にし、よりよく生きていこうとする心をはぐくむ。
  3. 生活や学習の中で、人間愛や人の等と背に目を向けさせ、人権意識を育て仲間作りを進める。
  4. LD等通級指導教室や関係機関と連携しながら指導支援体制を整備し、個に応じた効果的な指導・支援を行う。
  5. 児童の自尊感情を高める。

家庭・地域との連携

  1. 学校の施設・設備や通学路の安全点検と環境整備、また交通安全や防災の指導に努めるとともに、安全な生活のための習慣や適応力を身につけさせる。
  2. 自助・共助の意識を向上させる取組を充実させるとともに、日頃より、危険予知能力や危機回避能力の育成に努める。
  3. 実践的な避難訓練を実施・検証する。